電話・WEBご予約毎日受付
TEL 0120-580-623(または 072-242-6322)
診療時間10:00~19:00 / 不定休

下肢静脈瘤専門クリニック
だからこそ
出来る治療があります

無料WEBご予約
  • HOME »
  • 下肢静脈瘤とは

About Varix下肢静脈瘤について

「下肢静脈瘤」とは、「足の表在静脈」というところにできる病気です。
まずは、「下肢静脈瘤」の起こる場所「血管」や「下肢(足)の静脈」についてのお話から始めていきます。

■ 「下肢静脈瘤」の知識を深めましょう!
~「下肢静脈瘤」とはどんな病気? その種類や症状は? 原因は?~

「動脈」と「静脈」について

血液の通り道である「血管」には、心臓から送り出され各臓器に至る血液の通り道となる「動脈」と、各臓器から心臓へと返っていく通り道である「静脈」があります。「動脈」、「静脈」は、それぞれの役割の違いから、構造上の特徴が異なります。
血流が早く、高い血圧がかかる「動脈」は血管の壁が厚く弾力を持っています。それに対して「静脈」を流れる血流は遅く、血圧も高くありません。
従って「静脈」は血管の壁は薄く、しなやかで伸びやすい性質を持っています。また、下肢の静脈などは、重力に逆らって心臓まで血液を返す必要がありますので、効率よく血液が返っていく仕組みとして、逆流防止弁である「静脈弁」が存在しています。

「下肢(足)の静脈」について

下肢静脈は大きく3つに分けられます。
下肢の中心部を走行する太い血管、「深部静脈」と、下肢の皮膚に近いところ、浅い層を走行する「表在静脈」、それらをつなぐ「穿通枝(または交通枝)」という血管です。
「深部静脈」は下肢静脈のなかで中心的な役割を果たしていて、下肢の中心部を走行します。下肢の血液の90%以上が、この「深部静脈」を通り、返っていきます。それ以外の血液は皮膚に近い浅い層を走行する「表在静脈」を通りますが、この「表在静脈」が「下肢静脈瘤」という病気が起こる場所になります。
「表在静脈」は皮膚の下の浅い組織層である皮下組織に張り巡らされています、それらは徐々に合流していき、最終的には主に2つの静脈に合流していきます。その2つの静脈が「表在静脈」の中では一番太くて長い静脈となる「伏在静脈」と言われる静脈です。
足の内くるぶし(内踝といいます)あたりから始まって、足の内側を走行し、足の付け根のところ(鼠径部といいます)で深部静脈に合流する「大伏在静脈」と、足の外くるぶし(外踝といいます)あたりから始まって、足の後ろ側、ふくらはぎを通って、膝裏(膝窩といいます)あたりで深部静脈に合流する「小伏在静脈」です。
これら「伏在静脈」は、血管の直径としましては約2-3mm程度ですが、先にも述べたように「表在静脈」の中で最も太くて長い血管になり、この静脈に異常が起これば、下肢全体に影響が出ることとなるのです。

では、いよいよ「下肢静脈瘤」とはどんな病気か?についてお話を進めます。
「下肢静脈瘤」とは、一体どんな病気でしょう?

「下肢静脈瘤」ってどんな病気? 

では、「下肢静脈瘤」とはどのような病気でしょうか?
その病名を見れば想像がつくかもしれません。病名をそのまま読めば、「下肢(足)」の「静脈」の「瘤(こぶ)」ということになりますが、そのままのイメージでよいと思います。
実際には足の静脈が瘤の様にふくれて、外見上、ボコボコと見えるような状態が、それに当たります。
この病気は足の表面の血管、「表在静脈」に起こる病気です。皮膚の下を走っている静脈が瘤のように膨らんでボコボコするので、外から見てもボコボコと浮いたように見えるのです。
では、「下肢静脈瘤」には、どういった種類の静脈瘤があるのでしょうか?

下肢静脈瘤の可能性

「下肢静脈瘤」の分類

「下肢静脈瘤」は見かけ上、どの太さの「表在静脈」に瘤ができているのか、ということで分類されています。
「表在静脈」の中では最も太い「伏在静脈」そのものが瘤になっているものを「伏在型」静脈瘤、その枝の静脈で瘤になっているものを「側枝型」静脈瘤といいます。
さらに細い枝が広がっていて青い網の目状に見えるものを「網目状」静脈瘤、皮膚表面の毛細血管が拡張して、蜘蛛の巣のように見えるものを「クモの巣状」静脈瘤といいます。

この分類によって何が変わるかというと、適した治療法が変わってきます。治療法はこちらのページで詳しく述べることにいたしますが、「伏在型」静脈瘤は、「ストリッピング手術」や「結紮法」、「血管内治療」など、が適しています。
「側枝型」静脈瘤や「網目状」静脈瘤、「クモの巣状」静脈瘤は、その原因として、「伏在静脈の逆流」が関与している場合、「ストリッピング手術」や「血管内治療」の対象となりますが、瘤そのものを消す目的であれば、「硬化療法」などが適応となります。
ただし、「硬化療法」は問題の血管に直接注射を行い、硬化剤を入れる必要があるため、「網目状」静脈瘤や「クモの巣状」静脈瘤のうち、注射の針よりも細かな静脈瘤に対しては、硬化剤の注入自体が難しくなり、実質的には治療が難しくなる場合があります。

  • 大伏在静脈瘤の写真
    大伏在静脈瘤
    (太もも)
  • 小伏在静脈瘤の写真
    小伏在静脈瘤
    (ひざ下)
  • 網目状静脈瘤の写真
    網目状静脈瘤
  • クモの巣状静脈瘤の写真
    クモの巣状静脈瘤

下肢静脈瘤の検査、診断
~せっかくなら正確な診断を受けましょう!~

「下肢静脈瘤」の原因とは?
(「一次性静脈瘤」)

ただ、外見上のボコボコが「下肢静脈瘤」のすべてか、というとそうではありません。外見上ボコボコする(瘤化する)のも結果(症状)の一つなのです。
そういった事が起こる原因となるのが、「伏在静脈」の逆流です。
ヒトは二足歩行をしていますから、起きている限り、足は心臓より低い位置にあります。
足まで達した血液が静脈を通って心臓へと返っていくとき、返っていく血液には重力がかかることになります。つまり、静脈はこの重力に逆らって心臓へと血液を返す必要があるのです。
ふくらはぎの筋肉のポンプ作用や、呼吸をすることで胸部の内圧が下がり、重力に逆らった血液の流れが作り出されます。さらに静脈には「静脈弁」がところどころにあることで、一旦上へと運ばれた血液が下向きに逆流(落下)しないようになり、効率良く心臓へと血液が返っていくことになるのです。

しかし、長年、重力に逆らって血液を返していくうちに、「静脈弁」が徐々に傷んできて、最期には壊れてしまい、血液の逆流が起こるようになります。血液が逆流することで、足の下の方に血液がたまるような状況(血液うっ滞)が起こり、その結果として静脈が引き伸ばされ、ボコボコと瘤になってきたり、血液がたまることによる様々な症状が出てくるのが「下肢静脈瘤」という病気なのです。
また、このように、特に他に原因となる病気がなく”自然に”「伏在静脈」の「静脈弁」が壊れて逆流が起こった結果として「下肢静脈瘤」が生じているものを「一次性静脈瘤」といいます。

静脈が正常な場合、弁が逆流を防ぎます。逆流によって静脈がコブ状に膨らむ。

「一次性静脈瘤」になりやすい人はどんな人?
たくさんの人が罹る「下肢静脈瘤」という病気

「一次性静脈瘤」はどういった人がなりやすのでしょうか?
繰り返しになりますが、「下肢静脈瘤」は長年、重力に逆らって血液を心臓へと返しているうちに、逆流を防止する「静脈弁」が傷み、最期には壊れて逆流が起こるようになり、血液が足の下の方にたまる状況(うっ滞)となり、血管がボコボコしたり、いろいろな症状が生じてくる病気です。
つまりは一番悪さをしているのが「重力の負担」なのです。

なので、まず挙げられるリスクの高い方たちというのは「重力の負担」をより強く受けてしまう状況にある方たちです。
つまり「立ち仕事」を長期間されている方は、そうでない人よりは「重力の負担」をより多く受けることになりますから、「下肢静脈瘤」が起こりやすい状況と言えます。
この傾向は、特に男性の方に顕著に出てきます。実際、診療をしていても「料理人」の方や「調理師」、「喫茶店のマスター」など、ずっと「立ったままで」仕事をされている方に「下肢静脈瘤」が多いような印象を受けます。

では、座っていれば大丈夫か、というと、そうでもありません。「座ったまま」の状態でも心臓と足の位置関係は変わりませんし、足を動かしていないことには変わりませんので、状況は同じであると考えられます。
次に、同じ「重力の負担」受けていても、病気になる人とならない人がいらっしゃいますので、やはり「静脈弁の壊れやすさ」というのも要素としてあるようです。「静脈弁の壊れやすさ」などは、「遺伝的」要素が強く、肉親の方に「下肢静脈瘤」の方がいらっしゃれば、「下肢静脈瘤」になる可能性は高くなります。両親ともが「下肢静脈瘤」になっているなら、「下肢静脈瘤」になる確率は90%にものぼるとも言われています。

そして女性に多いのが「妊娠」をきっかけに「下肢静脈瘤」となる方たちです。
「妊娠」した場合、全身の血液量が増加する傾向になります。また、胎児によって腹腔内静脈の圧迫などが起こり、下半身の静脈の環流障害が引き起こされます。そういったことで静脈に容量の負担がかかり、静脈自体が引き伸ばされたり、そういった負担を受けているうちに「静脈弁」が破壊されたりしてしまいます。
また「妊娠」によるホルモンバランスの変化で「静脈弁」が柔らかくなって弁が閉じにくい、という要素もあるようです。「妊娠」も1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、と数を重ねるごとに「下肢静脈瘤」になる可能性は増えていきます。
こういった「妊娠」を経験することも理由となって、「女性」の方が男性に比べて「下肢静脈瘤」になる可能性が高いこともわかっています。その確率は、約3倍であると言われていますが、それは先程述べましたように、「妊娠」を経験すること、足の筋肉量が少ない分、足のポンプ作用が少なくなることなどが理由として考えられています。

あとリスクとして挙げられるのが「年齢」です。
長年、足の静脈が「重力の負担」にさらされていることに加えて、「静脈弁」の年齢的な衰え、足の筋肉量が減少することで、足のポンプ作用が少なくなること、などが理由となるようです。
あと生活習慣の面で関係することとして、「便秘」や「肥満」もリスクになりえます。「便秘」は固くなった便を排出しようとする時などに強い腹圧がかかることが悪影響を与えるといわれています。
またBMIが30を超える女性で下肢静脈瘤がみられる割合が高くなる、という報告もあり、「肥満」も下肢静脈瘤のリスクになると考えられます。

この様に、「下肢静脈瘤」になりやすい傾向にある方を挙げることができますが、そもそもが、「下肢静脈瘤」になる人はとても多いのです。
「下肢静脈瘤」になる人は、治療の必要がない人も含めると、実に全体で約40%以上の割り合いとなります。成人に限っていうと、約半数の人が、「下肢静脈瘤」になっているのです。
もちろん、「年齢」とともに「下肢静脈瘤」になる人は多くなり、女性は「妊娠」などの機会の多くなる30歳代以降に急増し、男性は50歳代以降に増加します。70歳代を超える頃には全体で7割強、女性で8割強、男性で6割弱の人々が「下肢静脈瘤」になっている、という報告もあります。
その中で治療が必要な「下肢静脈瘤」となっている方は、全体の1割くらいで、10人に1人が治療が必要な「下肢静脈瘤」にかかっている、ということになります。

「二次性静脈瘤」について 
~「静脈瘤」に潜む怖い病気~

明確な原因となる病気が特になく、遺伝や環境などの影響から「伏在静脈」に逆流が生じる、前述のような「下肢静脈瘤」を「一次性静脈瘤」というのに対して、「伏在静脈」の逆流が起こる明らかな原因となっている病気が存在する静脈瘤を「二次性静脈瘤」といいます。
その原因となる病気の中で、特に問題となる病気は「深部静脈血栓症」です。

何らかの原因で深部静脈に血栓ができる病気が「深部静脈血栓症」です。「深部静脈血栓症」となった場合、本来、下肢からの血流を心臓に返すメインロードになっている深部静脈が血栓によりつまってしまったり(閉塞)、詰まるところまで行かないまでも狭くなったりで深部静脈の流れが悪くなったりします。
そうなると、代わりとなる経路として、「表在静脈」を流れる血液量が大幅に増加することになり、そのため「表在静脈」にかかる負担が異常なまでに大きくなります。特に「表在静脈」の中でも一番の合流場所となる「伏在静脈」の負担は顕著となり、静脈の壁は引き伸ばされ、「静脈弁」の破壊などが起こって逆流を生じることになります。
起こっていることは「一次性静脈瘤」とは大きく違いますが、見かけ上の下肢の症状としましては、「一次性静脈瘤」と何ら変わりのない症状しかない場合があります。
これが、「下肢静脈瘤」を見かけだけで診断するいちばんの落とし穴になります。

「深部静脈血栓症」は命にかかわることのある、恐ろしい病気の一つになります。
「深部静脈血栓症」では、下肢の中心を走行する「深部静脈」に血栓ができることで、下肢の強いうっ滞症状(下肢の腫脹(はれ)、痛み)などが出現します。
また、そこから剥がれた血栓が肺まで送られると、血栓が肺の血管を塞いでしまう「肺梗塞」となります。
「肺梗塞」では塞がった肺の血管の割合によっては、十分な酸素交換ができなくなり、突然死の可能性もあり、緊急手術や集中治療が必要になる重篤な状態になり得ます。
「下肢静脈瘤」にもそういった恐ろしい病気(疾患)が隠れている場合があるのです。

「下肢静脈瘤」の症状を改善させるために
~予防にもつながる生活の改善~

「下肢静脈瘤」の症状

「下肢静脈瘤」では、「伏在静脈」の逆流が生じることで、足に血液がたまる状態(うっ滞)となり、その結果、様々な症状が出現することになります。
正常な状態である場合、毛細血管レベルにおいては、酸素や二酸化炭素、栄養素や老廃物などが液体成分に溶け込み、その液体成分が毛細血管と組織の間を循環することで、酸素と二酸化炭素、栄養素と老廃物の受け渡しを行っています。
しかしながら、静脈うっ滞によって静脈の流れが悪くなると、その液体成分の循環も悪くなり、毛細血管から組織に漏れ出る液体成分が増えて、再吸収される液体成分が少なくなることで、組織がむくんだり、組織が栄養不足となったり、老廃物が組織に溜まったりすることになります。
こういったことが原因で、以下に述べるような、いろいろな症状が起こってくるのだと考えられています。

「下肢静脈瘤」の症状は、①下肢の血管が「ボコボコと浮き出て見える(静脈の瘤化)」のはもちろん見てもわかるいちばんの症状になりますが、静脈うっ滞による症状として、その他にも上げることができます。すなわち、②ふくらはぎ、または下肢全体の「だるさ(倦怠感)」、ふくらはぎ、または下肢全体の「重苦感」③下肢が「むくむ(浮腫)」④ふくらはぎ、または下肢の「こむら返り(つり、けいれん)」⑤足が「痛む」⑥足が「しびれる」⑦足が「ほてる、熱く感じる」⑧足の「ムズムズ感、不快感」⑨足の「冷感」、などが症状として挙げられます。
特に①~④の症状は「下肢静脈瘤」の中では、訴えの頻度の多い症状になります。
さらに病状が進行してきた場合、皮膚に症状が出てきます。まずは⑩「うっ滞性皮膚炎」など皮膚の炎症が出て、皮膚に「痒み」や出てきたり、「湿疹」が出現したりすることがあります。
炎症が更に進むと、進んだ箇所に⑪「皮膚の硬化」や「色素沈着」を生じることになり、更にその状態が進めば、皮膚がただれて⑫「潰瘍」を形成することになります。また、⑬「皮膚感染」や「蜂窩織炎(皮下組織の感染)」などの感染症が起こり、それらがなかなか治らなかったりします。
また、下肢にできた傷がなかなか治らない⑭「創傷治癒遅延」が起こったりします。また逆流により流れがさらに悪くなった静脈の瘤などに血栓ができ⑮「血栓性静脈炎」を起こしたり、血管に沿って炎症が起こる⑯「血管炎」が起こったりします。
皮膚症状が出てくれば、「生活の質」を大きく落とすことになります。

この様に下肢静脈瘤は「下肢血管のボコボコ」だけではなく、それ以外にも多彩な症状を示します。
そのため、「下肢血管のボコボコ」が目立たなくても、「伏在静脈」の逆流があり、該当する症状があれば、「下肢静脈瘤」の診断がつく場合があります。
例えば、下肢の「むくみ」などが強い場合、逆に「下肢血管のボコボコ」が目立たなくなったり、「皮膚の硬化」や「潰瘍」となれば、「下肢血管のボコボコ」がほとんどわからないケースも出てきます。
見た目上の診断ができない場合もあるのです。

治療すれば治る症状

「下肢静脈瘤」は、れっきとした病気ですから、治療を行えば、それによる症状はなくなります。
見かけ上の「下肢のボコボコ」などがなくなったり、または少なくなったりするのに加えて、うっ滞症状として認められる「だるさ」「むくみ」「こむら返り」「痛み」「しびれ」「熱感やほてり」「冷感」「かゆみ」「湿疹」などもまた、なくなったり、または少なくなったりすることが期待されます。
特に下肢静脈瘤による典型的な症状としてあげられる「だるさ」や「こむら返り」はなくなる可能性が高くなると言えます。前述される症状の中には、病気と結びつかず、「歳のせい」などで片付けられているような場合もあると思われます。
しかしながら、ちゃんとした原因のあるものは、その原因を取り除いてあげれば、それでなくなるのですから、諦める必要のない症状もある、ということを頭においていただければ、と思います。

治療しても治りにくい症状

「下肢静脈瘤」の症状の中には、その症状が出現してから、その原因となる「伏在静脈」の逆流を止める治療(根治術)を行っても、症状が残存してしまうものもあります。
「色素沈着」や「皮膚の硬化」は、治療後、少し良くなるケースもありますが、「元どおり」の足になることは難しくなります。「潰瘍」は治りますが、その周りの「色素沈着」「皮膚の硬化」はそのまま、という状態となります。
また「網目状」静脈瘤や「クモの巣状」静脈瘤なども、「伏在静脈」の逆流を止めるだけでは、薄くなったり、少なくなったりはするものの、完全になくなる、とまでは行かず、追加の「硬化療法」などが必要になったり、「硬化療法」が難しい例では、そのまま経過観察にせざるを得ず、治療は不十分となります。

こういった、なってしまったら治りにくい症状に対しては、そもそもそういった症状が出たか出ないかの状態で「下肢静脈瘤」の治療を行い、症状の出現や進行を食い止める、といった「予防的に行う治療」という考え方も必要となってきます。

末永く健康な足でいたい、綺麗な足でいたい、というご希望があるのであれば、こういった「不可逆的な変化」となる症状に対しては、早めの治療が必要になってくるのです。

「一次性静脈瘤」の自然経過 
~ほっておくとどうなる?~

人間、起きて生活をしている限り、足は必ず心臓より下になります。足から心臓への血流は、常に重力によって返りにくい状況に置かれています。
生きていく限り常に「重力の負担」がかかっているのです。
「長期間の立ち仕事」が多い人ほど「下肢静脈瘤」になりやすいことからも分かるように、「起きて足が心臓よりも低い位置にいる状態」が長ければ長いほど、「下肢静脈瘤」になりやすいですし、一旦「下肢静脈瘤」となった後も、かかる負担が生活の変化などで少なくならなければ、ずっと負担がかかったままであり、その「重力の負担」は病状を悪くする方向に働くことになります。
「静脈弁」が壊れてしまい、逆流が始まってしまった「伏在静脈」の「静脈弁」が自然に自己修復されることはまず考えられないので、「逆流」が自然になくなって「下肢静脈瘤」が治ってしまう、ということは理論上ありません。
さらに「年齢」による老化により、「静脈弁」の働きが衰えたり、足の筋肉量が少なくなって、十分なふくらはぎの運動による筋肉ポンプの作用が少なくなることも、「下肢静脈瘤」の病状には悪影響を与えることになります。

このことから分かるように、「静脈瘤」の病状は特に対策を立てないのなら、基本的には「進行」していくことになります。ただし、進行具合や症状の出現の仕方には個人差が非常にあることも確かで、「下肢静脈瘤」の病状も何年もかけて進行する人もいれば、急速に進んでいく人もいます。
しかし、多くの人の場合、進行は非常に緩やかですので、過度な心配はする必要がありません。また、静脈瘤内に血栓ができていても、それが肺まで飛んで肺塞栓を起こすこともまずありません。
また、皮膚症状として「潰瘍」などはありますが、「壊死」となることはありませんので、こういった無用な心配はしなくても大丈夫です。

ただ、「伏在静脈」の逆流が強ければ、病状も早く進行していく可能性も高くなる、と考えられますので、「伏在静脈」の逆流の程度を知るためにも、受診をしてエコー検査のチェックを受けることも、今後どういったふうになるのか、を知る手がかりとなるでしょう。
また、出現する症状も病名のごとく「血管のボコボコ」が主である人から、「湿疹」など「皮膚の症状」から出現する人まで様々です。「血管のボコボコのない静脈瘤」もありますので、心当たりのある症状をお持ちであれば、一度受診をして、エコー検査で確かめておく、というのも一手ではないかと考えます。

Self Check下肢静脈瘤セルフチェック

「下肢静脈瘤」になっているか、を簡単にセルフチェックしてみましょう。

横になった状態では瘤は目立ちませんので、必ず立った状態でチェックします。また、足の裏側の血管もチェックするために、鏡を用意しましょう。手鏡でも良いですが、全身鏡があればなお良いです。
まずは1分間立った状態になります。その後、足の付根から太ももの内側、ふくらはぎの内側や足首周りを観察し、鏡などを使って、太ももの裏側やふくらはぎの裏側をチェックします。

まずは、目で見た状態で「足の血管のボコボコ」や「細かい血管がクモ状に広がっている様子」などが観察できるかどうかを見てみます。さらに症状として「夕方になると足のむくみが出る、だるくなったり疲れたりする」「寝ているときに足がつる、こむら返りが起こる」「足の皮膚が痒かったり、固くなっていたり、茶褐色に変色している」などがあるかどうかをチェックします。
さらに、ご家族、肉親の方に下肢静脈瘤になっている方がいないかをチェックします。

見た目でも「足の血管のボコボコ」などがあり、症状にも心当たりのある場合、見た目や症状が気になったり、病気に対しての心配があるようでしたら、現在の状況を正しく把握するためにも、専門の医療機関を受診することをお勧めいたします。

PAGETOP