「下肢静脈瘤」と思ったら、どういった医療機関に行けばよいのか。

基本的には「正確な診断に必要な検査、つまりはエコー検査」が可能である施設であること、また、「治療(根治術)」となった場合に、その「治療(根治術)」が実践できる施設であること、が少なくとも必要である、と考えます。
要するに、「エコー検査」ができて「(血管内治療も含めた)手術もできる」施設が適切である、ということです。
「下肢静脈瘤」は「静脈=血管」の病気ですから、「診療科」としましては、「心臓血管外科」または「血管外科」が専門となります。しかし、「下肢静脈瘤治療」のトレーニングを積まれた「外科」や「皮膚科」、「形成外科」などの先生方が中にはいらっしゃいますので、その施設に行けば、どのような検査をしてくれるのか、どういった治療ができるのかを、予め調べていただくことも必要であるかと思われます。

もちろん、正しい診断を行い、適切な治療を行えること、治療による患者さんのデメリットを最小限にすること、などは医療機関としては必要最低限の要素でありますが、それ以外にもう一つの要素があるとすれば、病気に対して迅速に対応できる体制が整っているかどうか、であると考えます。そういった体制が整っている医療機関のほうが、患者さんの精神的、肉体的負担は軽減されることは確かです。診察のために長時間待つ必要があったり、手術するまで大幅な期間待たされる状況は、必ずしも患者さんにとって好ましい状況ではないといえるでしょう。

先程、血管治療の専門医ということで「心臓血管外科」や「血管外科」を挙げましたが、大学病院を始めとする大きな医療機関の「心臓血管外科」では数多くの「心臓手術」「大動脈瘤などの大血管手術」などをこなさなければならず、限られた手術日を「下肢静脈瘤手術」に割り当てる時間的余裕、人的余裕がない場合もあります。「下肢静脈瘤」になることで死に至る、といったことはまず、ありえません。
大病院ではどうしても「命のやり取りのある」病気が優先されます。「下肢静脈瘤」など、基本的に「命のやり取りのない」病気は、大病院に行ったからといって、正確な診断と適切な治療を迅速に受けることができるとは限らないのです。
むしろ、そういった病気では、診療や治療も時間的に難しい場合がでてくるのです。

最近では、当院のように「下肢静脈瘤」など、限られた病気に特化して専門に扱っている医療機関も多く見られるようになってきました。そういったところでは、「検査」、「診断」、「治療」が一連の流れで迅速に行われることになりますし、専門的なケアも受けていただくことも可能となります。
正確な診断を得て、適切な治療を迅速に受けたい、というご希望があるのでしたら、そういった「下肢静脈瘤の専門」医療機関を選んでいただくのも一手であるかと思われます。